『幸せへのキセキ』(しあわせへのきせき、原題: We Bought a Zoo)は、2011年のアメリカ合衆国のヒューマン・ドラマ映画。
※We Bought a Zoo = 動物園を買いました。
幸せへのキセキ We Bought a Zoo
監督/キャメロン・クロウ
原作/ベンジャミン・ミー
出演者/ マット・デイモン、スカーレット・ヨハンソン ほか
配給/20世紀フォックス
公開/(アメリカ)2011年12月23日 / (日本)2012年6月8日
上映時間/124分
映画「幸せへのキセキ」 その感想などをつれづれに
最愛の妻に先立たれた父親と娘と息子の家族物語。
妻を亡くした悲しみの中、父親は会社を辞め、息子は学校を退学。。。
そんな最悪の環境を変えようと一家で引っ越しを決意。
いろいろ物件を探し回った末に気に入った物件は、廃園した動物園がセットになった物件!!
そこから、父親は奮起物語がスタート。廃園の動物園のオープンに向けての冒険がはじまる。
度重なる困難に立ち向かい、突き進む父親。何度もピンチを乗り越えていくその姿に、動物園の従業員たちも引かれていき団結していく。。。というようなお話です。
最悪の状況を変えるために、人生を変えるために環境を変える
人生を変えるきっかけには、環境を変えるということが大きいということを聞くことがあるが、まさにそれ。
最愛の人を失った悲しみは、一緒に過ごした町のいたるところに亡くなった人の面影があり、
必然的にその場所は、最愛の場所でもあり、過去に生きずられる場所でもある。
その過去を振り切るかのように、目の前の、動物園の再開に邁進していく父親。
その一見無鉄砲に見える父に反発する、息子。その息子も次第に父親の姿に心を開いていく。
父親のとてもかわいい理解者である、キュートなのは娘さん。
娘の笑顔に救われている部分も大きい。。。そんな親子3人の絆の物語でもあります。
廃園再開に向けて、仲間に支えられ困難を乗り越えていく
動物園の再開へ向けて、軌跡を描きながら奇跡が起きます。
廃園の動物園を素人が復活させるなんて、奇跡というほかはあり得ません。
その奇跡までを描いた、家族の軌跡が描かれています。ということで、幸せへのキセキっていうことなんですね。
物語にはいろいろな問題が起こってきます。しかし、そんなときに主人公である父親を支えていた言葉。それが「必要なのは、たった20秒の勇気」。この信念をもとに、勇気を奮い立てて奮闘していく姿は、見ている方も応援したくなるほどです。
主人公の父親は当然ですが、主人公の会計士の兄役もすごく良い感じでした。
主人公の父親が「夢見る冒険者」ならば、その兄は「現実を直視するリアリスト」。
主人公にとって兄は「ドリームキラー」かもしれません。
もちろん、本人のためと思っての発言の数々。リアルに考えたら当然の発言です。
しかし、その兄も最後には「夢に向かって正直な奴は、だれにも止められん!」と言うわせるほど、主人公や周りの人の信念にひかれていきます。
それらを見ていて思ったのは、「ひたむきな姿に人は引かれていく」ということ。
ひたむきに一生懸命やっていると、ちゃんと見ている人はいるし、人はついてくる。
素人オーナーが動物園スタッフに認められたのは、開園に向かって仕事をこなしている姿だったろうし、息子が反発していた父に心を開いたのも、父親の姿を見ていたからかもしれない(もちろん、息子とはすんなり心を開いたわけではないですけどね)。
しっかり息子と向き合うことで波風が立つこともあるけれど、その先には穏やかな幸せが待っている。
自分の中で「何かに向けて一生懸命な姿は、何をしていてもとびきりカッコいい」というものがある。
主人公の父親は、まさにその通りだ。
家族の絆、再生
はじめ息子からは「身勝手な父親」という風に映っていたようで、かなり反発していたが、決して自分だけの夢の実現のためではなく、家族のことを思っての行動だということを理解してから、心を開いていった。
家族だからわかってくれるという考えは無理があるのかもしれない。
家族の中で父親という存在は、理解されにくいものなのかもしれない。
仕事で家族との接点が少ない分、父親は家族たちへのコミュニケーションも少ない。
その分、父親という存在は家族から理解しがたい存在にもなりがち。それは当然のこと。
だから、息子から疎まれていたのかもしれない。
身勝手に「みんなわかってくれない」なんて疎外感から嘆くよりも、家族を理解することから始めるのがいいのかもしれない。父親はそうやって、理解することで家族の絆を取り戻していくのかもしれないなー、なんて。
「仕事だから仕方がないだろ!」なんて言っている時代ではないのね。
人生は冒険の連続、そのとき必要な「20秒の勇気」
主人公一家はとんでもないが、多かれ少なかれ人生は冒険の連続。
そのときに必要なのが「20秒の勇気」そしてその先には「幸せ」が待っている。
ピンチの後は必ずチャンスが訪れるというのと同じように、勇気を振る絞って行動すれば、その先に幸運が待っているということなのかもしれない。
なかなか行動するには「勇気」がいるが、その「行動」の先には「幸運」が待っているとイメージできれば一歩踏み出せる。
自分は特にそうなのだが、行動することで「もしかすると、失敗するかも。それなら行動しない方がいい」と思ってしまう。
しかしこれって「存在しないオバケを怖がっているだけ」なんですよね。
それが自分のマインドセットになってしまっているのか!と思うと、非常にもったいないことをしていたとも思えましたよ。
まとめ
「20秒の勇気を使えばなんでもできる!!」というとシンプルすぎるし、過激すぎるかもしれない。けれど使わないより使った方が、一歩踏み出せるというのは確実みたいだ。
これから何か迷ったりしたときにはこの「20秒の勇気」を思い出して、前に進んでいこうと思う。そう思わせてくれる映画だった。
テンポも良くて、時間を感じさせない映画。とても楽しめました。見て損はなかったです♪
勇気が足りなくなったとき、元気が欲しいときなど、何度でも見たい映画です。
映画「幸せへのキセキ」 各レビューサイトの評価は?
■映画.com
■Yahoo!映画
■Filmarks
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