「帝都物語」「帝都大戦」ってどんな映画
平将門の怨霊により帝都破壊を目論む魔人・加藤保憲とその野望を阻止すべく立ち向う人々との攻防を描いた作品。明治末期から昭和73年まで約100年に亘る壮大な物語であり、史実や実在の人物が物語に絡んでいるのが特徴。著者の荒俣宏がこれまでに蓄積した博物学や神秘学の知識を総動員しており、風水を本格的に扱ったおそらくは日本最初の小説と目される。陰陽道、風水、奇門遁甲などの用語を定着させた作品でもある。
伝奇作品、特に大正時代〜昭和中期をモチーフにした伝奇への『帝都物語』の影響は大きく、特に映画版で確立した加藤保憲(魔人加藤)の容姿を含めたインパクトのある造形は後世の創作物にも影響を及ぼしている。
→ 帝都物語(ウィキペディア)
映画「帝都物語」は1988年(昭和63年)1月30日公開されたものですが、壮大なスケールに見ていて引き込まれます。
嶋田久作さんが演じた「加藤保憲」の「帝都物語」といってもいいほどの圧倒的な存在感。今見直しても、そう思えてしまいます。
1988年となると、いまから遡ること、ほほ30年前なるんですね。
特撮などは、さすがに歴史を感じさせますが、それにしてもすごく楽しめました。
監督/実相寺昭雄
原作/荒俣宏『帝都物語』
出演者/勝新太郎、嶋田久作、原田美枝子、石田純一、坂東玉三郎、宍戸錠、中村嘉葎雄、大滝秀治、西村晃、島田正吾、高橋幸治、平幹二朗ほか
配給/東宝
公開/1988年1月30日
上映時間/135分
→ 帝都物語 ← 予告編観られます。
総監督/ラン・ナイチョイ(藍乃才)
監督/一瀬隆重
原作/荒俣宏 『帝都物語11 戦争編』
出演者/加藤昌也、南果歩、嶋田久作、戸垣恵理子、野沢直子、荒俣宏、飯塚昭三(平将門の声)、土屋嘉男、中丸忠雄、斎藤洋介、高橋長英、草薙幸二郎、日下武史、丹波哲郎ほか
配給/東宝
公開/1989年9月15日
上映時間/107分
→ 帝都大戦← 予告編観られます。
嶋田久作演じる「加藤保憲」
嶋田久作演じる「加藤保憲」の不気味な雰囲気を醸し出すカッコよさ。ぐいぐい引き込まれてしまいました。
嶋田久作はこれが映画デビュー作であったが、その強烈なキャラクターも評判となった。
→ → 帝都大戦(Wikipedia)
軍服姿も狂気さを際立たせているようです。
やはり、嶋田久作演じる「加藤保憲」の影響は、大きかったようで、
映画版『帝都物語』における加藤役の嶋田久作による演技と存在感は強烈で、荒俣自身も「加藤保憲は嶋田さんと2人で作り上げたキャラクターだ」とコメントして認めており、前述の加藤の容姿描写も『帝都物語』文庫化の際に嶋田の容姿に合わせて書き直されたものである。OVA版でも容姿は嶋田をモデルとしており(声優も担当)、勇者警察ジェイデッカー(キャトー・ノリヤス)、力王(鷲崎)、ストリートファイターII(ベガ)、ブラックロッド、BASTARD!! -暗黒の破壊神-(アビゲイル)など、他の媒体において嶋田演じる加藤の影響を強く受けたキャラクターが登場した。
→ 加藤保憲(ウィキペディア)
というほど。
これが、嶋田久作さんのデビュー作品だというから、ほんとうにすごい人だと思います。
「平将門の首塚」「平将門の胴塚」
平将門の怨霊により帝都破壊を目論む魔人・加藤保憲。
その平将門は、菅原道真、崇徳院と並び、日本三大怨霊と言われているそうです。
ウィキペディアの平将門のページにも「首の伝説」というなかで、
昭和の終り、東京の霊的守護をテーマに盛り込んだ荒俣宏の小説『帝都物語』で採り上げられるなどして広く知れ渡ると、「東京の守護神」として多くのオカルトファンの注目を集めるようになった。
と記載されています。
東京に現存する、「平将門の首塚」(東京都千代田区大手町一丁目2番1号外)。いろいろなエピソードに興味津々。
そして首塚だけではなく、「平将門の胴塚」なるものも存在も!
この「平将門の胴塚」は茨城県坂東市の延命院(茨城県坂東市神田山715)にあるそうです。
→ 延命院と胴塚(坂東市公式ホームページ)
この怨念をもとに、加藤保憲は帝都破壊を目論んだと思うと。。。映画から興味が広がっていきます。。
「帝都物語」「帝都大戦」を楽しむのなら
帝都 Blu-ray COMPLETE BOX
「帝都物語」「帝都大戦」の2作品をBlu-rayに収録したものも(発売日 2015/08/08)
帝都物語(DVD)、帝都大戦(DVD)
原作本
アマゾンプライム
→ 帝都物語
→ 帝都大戦
◆ ◆ ◆
スポンサーリンク