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「アイ」の意味を知る、喜多川泰さんの「ソバニイルヨ」。子どもたちに読んでもらいたい!言葉がいっぱい

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Mediamodifier / Pixabay

喜多川泰さんの「ソバニイルヨ」
今回の本も素晴らしかった。
ぜひとも子どもたちに読んでもらいたいと強烈に思いました。
※大いに好きすぎて、ネタバレなところがありますのでご注意ください。


ソバニイルヨ

ストーリー
勉強が嫌いで、周りからどう思われているかばかりを気にして毎日生活している隼人。さらに、些細な出来事がきっかけで、仲の良かった友達との関係がもつれ、孤立することになってしまった。
ある日、自分の部屋に帰ると、そこには見慣れぬ物体が。それは、長期間不在になる父親が残していったロボット・ユージだったーー。(アマゾン「ソバニイルヨ」より
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あまりに良かったので、徒然なるままに感想など

何が素晴らしかったかというと、「アイ」という言葉。
「愛」「哀」そして「AI」(人工知能)。

◆ ◆ ◆

主人公は反抗期の中学生。主人公の父は、人から変人と言われる人工知能の研究者。
息子はそんな父親を嫌っているところから物語はスタート。
そして、父親が長期出張の際においていった、へんてこなAIロボットのユージ。
主人公とへんてこなAIロボット。主人公の父親が息子に伝えたかったメッセージとは。。。

主人公が中学生なので、中学生には特に読んでもらいたいおすすめの本。
主人公と同世代が読むと共感できる部分は多いのかもしれません。
子どもを持つ親としては、読んでもらいたいと思う本です。

また、そのほかの世代の人が読んでも、いろいろと心に思う気付きがあるかもしれません。
「中学生向けと思って読まないのは、もったいない!!」と思うほど、良かったです。

日々大切に生きること。
時間の使い方。
「ドウセヤルナラ」。

「アイ」という言葉

主人公の隼人が、ユージーと初めて会ったときは、感じなかった感情。時を過ごす中で生まれて来た思い。
そして共有する時間は有限であるということを知った後の行動。

時間というのは有限であるけれど、時間の流れに慣れてしまうと、つい有限であることを忘れてしまうこともありますね。

「日々大切に生きる」ってことは言葉にして言うとあまりにも使われて流れてしまいがちですが、とっても大切な言葉。
これって、有限であることを意識することで生まれてきます。
つまり、エンド設定ができてはじめて、それに向かう時間がとても大切なものになってくるんですよね。

夏休みなんてその典型かもしれません。
夏休みに入ったときは、まだ時間がたっぷりある!なんて思っていても、終わりが近づくと急に焦ったり。

そのために、終わりに近づいた時に後悔しないためにも、「日々を大切に生きる」ってことの大切なんだよね。

そして、
日々大切に生きるということは、量的にこなすだけではなく、質的に高めることが大切ということも。

終わりが近づいた時に後悔しない日々を送るために、「日々大切に生きる」。
それは、自分だけの時間もそうだけど、人とともに過ごす時間も、同じことなんだよね。

日々を大切に生きるための時間の過ごし方

日々を大切に生きるということとともに、具体的な過ごし方までちゃんと物語に折り込まれています。
日々の時間の過ごし方を、3つに分けて説明しています。それが「消費」「浪費」「投資」。

ただノルマをこなしている時間は、「消費」
むだな時間は、「浪費」
将来のためになる時間の使い方ができるのが「投資」

これって、節約術で言われているお金の使い方と同じだね。

「ドウセヤルナラ」

その時間の使い方。
もちろん、「投資」の時間を増やすということが、とても大切ってことなのですが、
その「投資」とは、『最低限のことをこなし、それを超えた時間』ってこと。

それは、量的ではなく質的に超えるということ。
量的にこなしていくだけだと、「消費」になってもったいない。
ドウセヤルナラ」と、質的にも向上させ、
「投資」にしないと同じ時間でももったいない。というものでした。

子どもたちに教えたいと思っても、なかなかうまく伝えられないこと。
この本から見事に伝わってきた。ぜひとも子どもたちに読んでほしいと思いました。

そのためにも、まずは親である自分が実行していく!そして、子どもたちに見せつけていかないとと感じた次第です。

まとめてみると

◆「哀」を知るということは、時間は有限であるということを知るということ。「哀」を知ることで、人に優しくなれるし、時間も愛おしいものになってくる。

◆時間が有限であるということは、ゴール設定と期間設定で応用できる。有限であるがゆえに、日々大切にしていこうと。

◆日々大切にするってことは、時間の使い方を考えること。時間の使い方も「消費」「浪費」「投資」に分けて考えて、「投資」の時間を増やしていく。そのためには、必要最低限を超えていくこと。そして超えていくことによって楽しさが芽生えてくる。最低限のことだけで止まってしまうと、どうしても「ヤラされている感」が残り「消費」になってしまう。ただこなしているだけの時間になって、とてもモッタイナイ。「ドウセヤルナラ」で最低限を少しでも超えていくことで「投資」になる。「ドウセヤルナラ」精神でやらないと時間がもったいないのだ。

というような大切なことをこの本からあらためて学ぶことができました。

子どもたちの部活、そして学生生活、そして受験生といして後悔しないように日々過ごしてほしい。そのためにもこれらのこと。とても大切なことだと感じました。

そして、子どもたちだけでなく、私自身にも言えることだとも。

この本を読んだ後だからか、
最近、日々できることを精一杯やっているようにも思う。できることは、なんだろうという感じです。
「ドウセヤルナラ」で進んでいきたい!と心にパワーをもらえました。

著者情報

喜多川泰
1970年生まれ、愛媛県西条市出身。
2005年「賢者の書」でデビュー。その独自の世界観は読む人の心に温かい明かりを灯すと定評がある。神奈川県横浜市と大和市で学習塾「聡明舎」を経営。一講師として教壇に立ち、「勉強」を通して、人生との向き合い方を若者たちに伝えている。全国で講演活動も行っている。(アマソン「喜多川泰」より)

著者デビュー作品「賢者の書」

この本もとても、おすすめです。

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