
「ワカワカワカ……」という小気味よい音と、モンスターに捕まった時の「フワァン……」という、なんとも言えない脱力感。
1980年に登場した『パックマン』は、それまでの「戦うゲーム」のイメージを覆し、誰もが夢中になったポップな革命児でした。
当時の私は、けっしてゲームが得意なほうではありませんでした。画面の下に並ぶフルーツのアイコンが、1面の「チェリー」から「イチゴ」へと変わるたびに、背筋が伸びるような緊張感を味わったものです。
いつかは「カギ」の面まで行ってみたい……。
そう憧れながらも、リンゴの面(5〜6面)あたりでスピードアップするモンスターに追い詰められ、結局「メロン」の姿さえ拝むことができなかった、ほろ苦い記憶があります。ゲームセンターの片隅で、カギの面まで到達している上手な人の後ろ姿を、羨望の眼差しで見つめていたあの日。
もしかすると、この記事を読んでいるあなたも、「メロンは見たことがない」と苦笑いしている一人かもしれません。
今回は、そんな「メロンに届かなかった」悔しさを持つ私と同じ世代の方へ。大人になった今だからこそ、Switchなどの最新環境で、あの日のリベンジを果たすための「ぜいたくな遊び方」をご紹介します。
フルーツ成長物語:チェリーから「伝説のカギ」まで
パックマンのボーナスアイテム(ターゲット・フルーツ)が変わるたびに、私たちは自分の成長を実感していました。当時の「壁」を振り返ってみましょう。
| 面(ステージ) | アイコン | 当時の記憶と「壁」 |
| 1面 | チェリー | すべての始まり。まずは1面クリアが目標でした。 |
| 2面 | ストロベリー | まだまだ余裕。ワカワカ進む音が心地よい頃。 |
| 5〜6面 | アップル | 【少年時代の壁】 モンスターが速くなり、逃げ道が塞がれる分かれ道。 |
| 7〜8面 | メロン | 【憧れの存在】 5面を突破した者だけが拝める、緑に輝く高嶺の花。 |
| 13面〜 | キー(カギ) | 【最終到達点】 これ以降はどれだけ進んでもずっと「カギ」。極めた者の証です。 |
実は、この「カギ」の面を延々とクリアし続け、256面に到達すると、画面の右半分がバグで埋め尽くされる「キルスクリーン」という現象が起こります。当時の達人たちは、まさにこの伝説の終着点を目指してレバーを握り続けていたのですね。
大人になった今、パックマンを「完食」する方法
当時のアーケードでのギャラリーからの視線の緊張感も、それはそれで良かったのかもしれませんが、今は自宅でじっくりと楽しめる最高の環境があります。
失敗しても、また最初から挑戦できる。
限られた時間で遊ぶ大人にとって、それは何よりのぜいたくかもしれません。
いつの間にか、「やり直せる」こと自体を、ゆっくり味わえるようになっているのかもしれません。
そして今は、そんな遊び方を受け止めてくれる環境が、ちゃんと用意されています。
1. Nintendo Switch『パックマン ミュージアム プラス』
今から遊ぶなら、これ一択です。初代はもちろん、多くの歴代シリーズが1本に収録されています。「ミッションモード」で少しずつ腕を磨けるので、メロンに届かなかったあの日の自分を、着実に超えていく実感が得られます。当時の緊張感を残しつつ、失敗しても何度でも挑戦できる、今の私たちにちょうどいい距離感で遊べる一本です。
▶ Nintendo Switch『パックマン ミュージアム プラス』を見る(PR)
2. 「アーケードアーカイブス」で当時のままに
「当時の映像と音をそのまま再現したい」という方にはこちら。ブラウン管テレビのようなフィルター設定も可能で、一瞬で1980年代のゲームセンターへタイムスリップできます。
▶ アーケードアーカイブス パックマン
(プラットフォーム Nintendo Switch / PS4)
余談:本気の人は、こんな楽しみ方も
・ 手のひらサイズで遊べる「ポケットプレーヤー」
・ 部屋がゲームセンターになる Arcade1UP
▶ パックマン関連グッズをまとめて見る(PR)
※思い出を“モノ”として楽しみたい方向けです
最後に:パックマンで「完食」!
ゼビウスが遠い宇宙への冒険なら、パックマンは家族や友だちと笑いながら遊べる「平和」な時間そのものです。
映画『ピクセル』でも描かれていたように、パックマンは40年以上経った今も、私たちを温かく迎え入れてくれます。あの頃、ゲームセンターの片隅で羨望の眼差しを送っていた自分へ。
今夜は、最新のハードと懐かしい思い出をたっぷり用意して、パックマンで「完食」!を目指してみませんか?
▶ こちらもおすすめ
映画『ピクセル』が描いた、80年代ゲームの記憶
あの頃、届かなかったステージやスコアも含めて、
パックマンは今も、私の中で続いています。クリアできなかった記憶ほど、なぜか長く残るものですね。
同じ時代のレトロゲームたちは、こちらにまとめています。



