はじめに|「このままでいいのか?」と感じている自分へ
最近、ふと
「自分の人生、誰がハンドルを握っているんだろう?」
と考えることが増えました。
仕事、家族、将来の不安。
流れに身を任せているつもりはなくても、
気づけば“選ばされている人生”になっている気がする。
そんなタイミングで手に取ったのが、
山口周さんの『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』でした。
この本は、
「どう成功するか」ではなく
「自分の人生を、どう経営するか」を問い直す一冊でした。
人生を「経営」として考える、という発想
本書で一番刺さったのは、
人生を“自分という会社の経営”に例える視点です。
資本はお金ではなく「時間」。
この時間資本を、どこにどう配分するか。
いつ余命宣告をされても
「いい人生だった」と思えるかどうか
この基準で時間の使い方を考える、という考え方は
正直、少しドキッとしました。
忙しさに追われている今の自分は、
本当に「納得できる配分」をしているのか?
そう問われている気がしたからです。
印象に残ったポイント(=今の自分に刺さったこと)
① 打率より「打席数」
完璧を狙って動けなくなることが多い自分にとって、
この言葉はかなり痛かったです。
失敗しないことより、
とにかく打席に立ち続けること。
「失敗し続けることは、実はかなり難しい」
この一文を読んで、
失敗を恐れて動かない方が、よほどリスクなのかもしれないと思いました。
② 意識より「行動を変える」
「気持ちが整ったら動こう」
そんな考え方を、何度してきただろう。
でも山口さんは逆だと言います。
行動が変われば、意識は後からついてくる。
確かに、これまでの経験を振り返っても、
何かが変わったときは、
たいてい“行動が先”でした。
小さくてもいいから、
まず動くこと。
それを改めて意識したいと思いました。
③ 環境を変える、という選択肢
努力やスキルアップばかりに目が向きがちですが、
この本は「環境を選ぶ」ことの重要性も教えてくれます。
自分を変えるだけでなく、
自分が活きる場所を選ぶ。
これは、
今の仕事や立場に悩んでいる自分にとって、
かなり救いのある考え方でした。
④ 強みを伸ばし、自分をプロデュースする
欠点を直すことばかり考えてきましたが、
それよりも
「自分のユニークさを、どう意味づけるか」。
これは
「自分を否定しなくていい」
と言われているようで、少し肩の力が抜けました。
⑤ みっともない弱さに、成長のヒントがある
弱さを隠したくなる気持ちは、誰にでもあると思います。
でも、その弱さを直視したときにこそ、
次の一歩が見えてくる。
最近感じているモヤモヤも、
もしかしたら“成長の入口”なのかもしれません。
読み終えて|「人生の実務書」だと感じた理由
この本は、
前向きな言葉で背中を押すタイプの自己啓発本ではありません。
むしろ、
自分の時間・行動・環境をどう扱うかを考えるための
「人生の実務書」だと感じました。
・打率より打席数
・意識より行動
・環境を選ぶ
・自分をプロデュースする
・弱さを直視する
どれも、
今の自分にとって“耳の痛いけれど必要な話”でした。
こんな人に刺さる一冊だと思う
- このままでいいのか、漠然と不安な人
- 頑張っているのに、手応えを感じられない人
- 自分の人生を、もう一度主体的に考え直したい人
少なくとも、
今の自分には、間違いなく必要な一冊でした。
参考
変化を拒絶することがどのように恐ろしい結末をもたらすかをユーモラスに描いたのが井伏鱒二の「山椒魚」

