「昨日まで普通に使えていたのに、突然メールが届かなくなった……」
そんなトラブルが起きると困りますよね。
私の場合、自分のアドレスから送ったテストメールは届くのに、特定の人からのメールや、添付ファイル付きのメールが届かない状態になりました。
設定を変えた覚えもなく、最初は原因が分かりませんでした。
そこで、送信した相手にエラーメールを確認してもらったところ、英文の中に、
over quota
という言葉がありました。
「over quota」は、メールボックスや保存容量が上限を超えている、または空き容量が不足していることを示すエラーです。
受信側のメールボックスがいっぱいになると、新しいメールを受け取れなくなり、送信者側へエラーメールが返ることがあります。
まずは、契約しているメールサービスのWebメールへログインし、不要なメールやゴミ箱を整理して空き容量を増やしてみてください。
Thunderbirdを使っている場合は、メールの受信方式がIMAPかPOPかによって、確認する設定が異なります。
この記事では、実際に「over quota」でメールを受信できなくなった経験をもとに、容量不足の意味と解決手順を初心者向けに解説します。
※メールサービスやレンタルサーバーによって、容量の確認方法や削除後の反映時間は異なります。詳しい操作は契約先のマニュアルも確認してください。
結論|over quotaはメールボックスの容量不足
メールのエラーに、
over quota
mailbox quota exceeded
mailbox is full
などと表示されている場合は、メールを保存するサーバーの容量が不足している可能性があります。
簡単に言えば、
メールサーバー上のポストがいっぱいで、新しいメールを入れられない状態
です。
まずは次の順番で確認します。
- Webメールへログインする
- メールボックスの使用量を確認する
- 不要なメールを削除する
- ゴミ箱や迷惑メールフォルダーも空にする
- 大きな添付ファイル付きメールを優先して整理する
- 空き容量が増えたら、もう一度メールを送ってもらう
Thunderbirdだけでメールを削除しても、受信方式や設定によっては、サーバー上にメールが残っていることがあります。
そのため、最初にWebメールでサーバーの状態を確認するのが分かりやすい方法です。
「over quota」と表示された実際の状況
私の場合、自分宛てに送ったテストメールは受信できていました。
ところが、特定の人から送られたメールや、大きな添付ファイルが付いたメールが届きませんでした。
「まったく受信できない」わけではなかったため、最初は迷惑メール設定や送信側の問題を疑いました。
そこで、送信者に届いていたエラーメッセージを、別のメールアドレスへ転送してもらいました。
内容を確認すると、
over quota
という文字がありました。
私の場合は、Thunderbirdでメールを削除しているつもりでも、メールサーバー上には古いメールが残っており、保存容量を圧迫していたことが原因でした。
送信者と受信者のどちらに原因がある?
「over quota」のエラーでは、一般的に、エラーメッセージに示されているメールボックス側の容量不足が考えられます。
たとえば、相手が自分へメールを送ったあと、相手側に「recipient over quota」などのエラーが返っている場合は、受信者である自分のメールボックスがいっぱいになっている可能性があります。
ただし、英文の内容やメールサービスによって表示は異なります。
送信者側に届いたエラーメールが確認できる場合は、
- over quota
- quota exceeded
- mailbox full
- storage full
- recipient
などの言葉を探してみてください。
迷惑メールへ振り分けられた場合とは違い、容量不足ではサーバーがメール自体を受け取れず、送信者へ返送されることがあります。
まずWebメールで容量を確認する
メールが届かないとき、最初に確認したいのがWebメールです。
Webメールとは、ブラウザーからメールサービスへログインして、サーバー上のメールを直接確認する画面です。
レンタルサーバーや会社のメールを利用している場合は、契約先から案内されたWebメールのURLや管理画面を確認してください。
Webメールへログインしたら、次の点を確認します。
- メールボックスの使用量
- 受信トレイの古いメール
- 送信済みメール
- ゴミ箱
- 迷惑メール
- 大きな添付ファイル付きメール
受信トレイだけを削除しても、ゴミ箱に残ったままでは容量が減らないことがあります。
不要なメールを削除したあと、ゴミ箱も空にしてください。
大きな添付ファイル付きメールから整理する
短時間で容量を空けたい場合は、大きな添付ファイル付きメールから整理すると効率的です。
たとえば、
- 写真
- 動画
- 圧縮ファイル
- PowerPoint資料
- 容量の大きなExcelファイル
などが付いたメールは、1通でも多くの容量を使用します。
必要な添付ファイルがある場合は、パソコンへ保存してからメールを削除します。
ただし、会社のメールや共有メールでは、保存・削除のルールが決められていることがあります。
業務用メールの場合は、必要に応じて管理者にも確認してください。
ThunderbirdがIMAPかPOPか確認する
Thunderbirdでは、主にIMAPとPOPという2つの受信方式が使われます。
IMAPとPOPでは、メールの保存場所や削除時の動きが異なります。
Mozillaは、IMAPを複数端末やWebメールと同期して使う方式、POPを主にメールをパソコンへダウンロードして管理する方式として説明しています。
確認手順
- Thunderbirdを開く
- 対象のメールアカウントを右クリックする
- 「設定」を開く
- 「サーバー設定」を選ぶ
- 「サーバーの種類」を確認する
表示が、
- IMAPメールサーバー
- POPメールサーバー
のどちらになっているか確認してください。
IMAPを使っている場合の対処法
IMAPでは、Thunderbirdとメールサーバーの内容が同期されています。
Thunderbirdでメールを削除すると、その変更がサーバー側にも反映されるのが基本です。別の端末やWebメールで行った変更も同期されます。
不要なメールを削除する
まず、次のメールを整理します。
- 古い受信メール
- 古い送信済みメール
- 添付ファイルが大きいメール
- 不要なメールマガジン
- 迷惑メール
ゴミ箱を空にする
メールをゴミ箱へ移しただけでは、サーバー容量が十分に減らない場合があります。
Thunderbirdのゴミ箱を右クリックし、
ゴミ箱を空にする
を実行してください。
IMAPでは、削除やフォルダー移動などの変更がサーバーへ反映されますが、サーバーや削除設定によって動きが異なる場合があります。
削除後も容量が減らない場合は、Webメールへログインして、サーバー上のゴミ箱や使用量を確認してください。
ローカルフォルダーへ移す場合の注意
Thunderbirdの「ローカルフォルダー」へメールをコピーすれば、必要なメールをパソコン側へ保管できます。
ただし、サーバー上のメールをローカルフォルダーへコピーしただけでは、サーバー上の元メールは残ります。
容量を空けるには、コピーできたことを確認したあと、サーバー側の元メールを削除し、ゴミ箱も空にする必要があります。
重要なメールを移動する場合は、バックアップを取ってから操作してください。
POPを使っている場合の対処法
POPでは、受信したメールをパソコンへダウンロードして管理します。
設定によっては、ダウンロード後もサーバー上へメールのコピーを残せます。
サーバーにメールを残す期間が長いと、Thunderbird上では受信できていても、サーバー側の容量が徐々に埋まることがあります。
「サーバーにメッセージを残す」を確認する
Thunderbirdで次の画面を開きます。
- 対象のアカウントを右クリックする
- 「設定」を開く
- 「サーバー設定」を選ぶ
- 「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残す」を確認する
この設定が有効な場合は、
- チェックを外す
- 保存日数を短くする
- Thunderbirdで削除したらサーバーからも削除する設定を確認する
※設定名や選べる項目は、Thunderbirdのバージョンやメールサービスによって異なる場合があります。
といった方法があります。
Mozillaのサポート情報でも、POPで「サーバーにメッセージを残す」を有効にすると、ダウンロード後もコピーがサーバーへ残ると説明されています。
ただし、設定を変更しても、すでにサーバー上へたまっているメールがすべて直ちに削除されるとは限りません。
既存のメールは、Webメールから整理する必要がある場合があります。
複数端末で使っている場合は注意
「サーバーにメッセージを残す」のチェックを外すと、受信後にサーバーからメールが削除される設定になる場合があります。
スマートフォンや別のパソコンでも同じメールを確認している場合は、ほかの端末で受信できなくなる可能性があります。
設定を変える前に、
- 何台の端末でメールを使っているか
- Webメールでも確認しているか
- 必要なメールがパソコンへ保存されているか
を確認してください。
POPへの切り替えは慎重に
IMAPで容量不足が起きたからといって、すぐPOPへ変更する必要はありません。
IMAPからPOPへ変える場合は、既存アカウントの設定を単純に切り替えるのではなく、新しいPOPアカウントとして追加する必要があります。
Mozillaも、IMAPとPOPの変更では新しいアカウントを設定し、必要なメールを移動する手順を案内しています。
IMAPアカウントを削除する前に、サーバー上にしかないメールや送信済みメール、独自フォルダーなどをローカルフォルダーへ退避する必要があります。
容量不足の解消だけが目的なら、まずは、
- 不要メールを削除する
- ゴミ箱を空にする
- 大きな添付ファイル付きメールを整理する
- メールボックス容量を増やせないか確認する
といった方法を優先する方が安全です。
POPへの変更は、
- メールを主に1台のパソコンだけで管理する
- 複数端末との同期が不要
- サーバー容量が非常に少ない
といった場合に検討する選択肢です。
Gmailで容量不足になった場合
Gmailでは、Gmailのメールだけでなく、GoogleドライブやGoogleフォトなどと保存容量を共有しています。
そのため、メールをあまり保存していなくても、GoogleドライブのファイルやGoogleフォトの写真・動画によって容量が上限へ近づくことがあります。
Gmailで容量不足が疑われる場合は、次を確認してください。
- Gmailの大きな添付ファイル付きメール
- Gmailのゴミ箱
- Gmailの迷惑メール
- Googleドライブの大きなファイル
- Googleフォトの写真や動画
- Googleアカウント全体の保存容量
削除したデータがゴミ箱に残っている場合は、ゴミ箱も空にします。
Gmailの場合はThunderbirdの設定だけでなく、Googleアカウント全体の保存容量を確認することが大切です。
大きな添付ファイルだけ届かない場合
小さなメールは届くのに、大きな添付ファイル付きメールだけ届かない場合は、完全に容量が埋まっているのではなく、残り容量が少ない可能性があります。
たとえば、メールボックスに数MBしか空きがない状態では、本文だけのメールは受信できても、大きなPDFや写真付きメールは受信できないことがあります。
この場合も、
- 大きな添付ファイル付きメールを削除する
- ゴミ箱を空にする
- 送信済みメールを整理する
- メールボックスの容量を確認する
ことで改善する可能性があります。
また、メールサービスには添付ファイル自体のサイズ制限もあります。
容量を空けても特定の添付ファイルだけ届かない場合は、送信側・受信側それぞれの添付ファイル上限も確認してください。
削除してもすぐ受信できない場合
不要メールを削除したあとも、すぐに容量表示が変わらない場合があります。
次を試してください。
- ゴミ箱を空にする
- 迷惑メールフォルダーを空にする
- Thunderbirdを再起動する
- Webメールから使用量を再確認する
- 数分待ってからもう一度確認する
- 送信者に再送してもらう
サーバーによっては、容量表示や削除の反映に時間がかかる場合があります。
また、メールボックスの容量を空けても、すでに送信者へ返送されたメールが自動的に届くとは限りません。
空き容量を作ったあと、送信者に再送をお願いしてください。
それでも解決しない場合
ここまで確認してもメールを受信できない場合は、容量不足以外の原因も考えられます。
たとえば、
- メールアドレスの入力間違い
- 迷惑メール設定
- 受信拒否設定
- メールサーバーの障害
- ドメインや契約の期限切れ
- 添付ファイルの容量制限
- Thunderbirdの送受信設定
- セキュリティソフトの影響
などです。
エラーメッセージに「over quota」と書かれていない場合は、英文のほかの部分やエラー番号も確認してください。
会社や独自ドメインのメールの場合は、サーバー管理者や契約しているレンタルサーバー会社へ問い合わせると、現在の使用量や容量上限を確認してもらえることがあります。
POPとIMAPのどちらがよい?
POPとIMAPには、それぞれ向いている使い方があります。
IMAPが向いている人
- パソコンとスマートフォンの両方でメールを見る
- 複数のパソコンで同じメールを使う
- Webメールも使う
- 既読・未読やフォルダーを同期したい
POPが向いている人
- 主に1台のパソコンだけでメールを管理する
- メールをパソコンへ保存したい
- サーバー容量が少ない
- 複数端末との同期が不要
Mozillaは、複数端末やWebメールから同じメールを利用する場合はIMAPを選ぶ考え方を示しています。
どちらが必ず優れているというものではありません。
自分の利用環境に合う方を選ぶことが大切です。
詳しい違いはこちらの記事で解説しています。
▶ 「自分専用ポスト」か「コインロッカー」か?POPとIMAPの違いをわかりやすく自分なりに整理してみた
まとめ|over quotaが出たらサーバーの空き容量を作る
「over quota」は、メールボックスや保存容量が上限に達していることを示すエラーです。
メールが届かなくなった場合は、まず次の順番で確認してください。
- Webメールへログインする
- メールボックスの使用量を確認する
- 不要なメールを削除する
- ゴミ箱や迷惑メールを空にする
- 大きな添付ファイル付きメールを整理する
- ThunderbirdがIMAPかPOPか確認する
- 空き容量を作ったあと、メールを再送してもらう
ThunderbirdでIMAPを使っている場合は、不要なメールを削除し、ゴミ箱も空にします。
POPを使っている場合は、「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残す」の設定も確認してください。
ただし、容量不足を解消するためだけに、IMAPからPOPへ安易に変更する必要はありません。
まずはWebメールでサーバー上のメールを整理する方法が安全です。
私の場合も、「over quota」という言葉に気づき、メールサーバー上の容量を整理したことで、再びメールを受信できるようになりました。
英語のエラーメールは分かりにくく感じますが、
over quota=保存容量がいっぱい
と分かれば、確認する場所を絞りやすくなります。
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