
「仕事用と個人用のアカウントを整理したくて、ファイルを移そうとしただけなのに……。
「あれ?移動ボタンがない…?」と戸惑ったことはありませんか。
スマホのアプリやパソコンのファイルなら、
ドラッグして「移動」で終わります。
でもGoogleドライブでは、
共有して、コピーして、保存先を選んで……
と、少し勝手が違います。
私自身も最初は、
「共有すれば移動できたことになるのでは?」
と思ってしまいました。
ところが実際には、“移動”ではなく
「コピーを作成する」という考え方が正解でした。
Google関連の操作では、
「どのアカウントで作業しているのか分からなくなる」問題もよく起きます。
複数アカウントを使っている方は、こちらも参考になるかもしれません。
→ Gmail複数アカウント活用術(※内部リンク)
この記事では、
- なぜGoogleには「移動」がないのか
- スプレッドシートを別アカウントに移す正しい手順
- 実際にやってみて分かった注意点
を、できるだけ分かりやすくまとめます。
なぜGoogleドライブには「移動」がないの?
Googleドライブは、「場所」よりも「誰が持ち主(オーナー)か」で管理されています。
これを「役所の書類」に例えると分かりやすいです。
Aさんの名義で登録されている「書類の原本」を、Bさんが勝手に自分の家に持ち帰る(移動する)ことはできませんよね。
Bさんがその書類を自分のものとして使いたい場合は、
- Aさんの許可をもらって、書類を見せてもらう(共有)
- その書類をコピー機で印刷する(コピーを作成)
- 手元に残った「コピー」を自分の書類として保管する
という手順が必要になります。
Googleドライブもこれと同じです。別のアカウントへ直接「移動」することはできないので、「共有 → コピー作成」というステップを踏むことで、新しいアカウントが「持ち主」になれるんです。
Googleスプレッドシートを別アカウントに移す正しい手順
ここでは、
- 元のアカウント → 「A」
- 移したい先 → 「B」
として説明します。
手順① AアカウントからBアカウントへ共有する
- Aアカウントでスプレッドシートを開く
- 右上の「共有」をクリック
- Bアカウントのメールアドレスを入力
- 権限を「編集者」に設定
- 「送信」をクリック
※通常は「閲覧者」でもコピーは可能ですが、組織アカウントや管理設定によっては制限される場合があります。
手順② Bアカウントでファイルを開く
- Bアカウントにログイン
- Googleドライブの「共有アイテム」から対象ファイルを開く
この時点では、まだAアカウントのファイルです。
“見えているだけ”で、自分のファイルではありません。
手順③ 「コピーを作成」する
ファイルを開いた状態で、
ファイル → コピーを作成
を選択します。
保存先が「マイドライブ」になっているか確認しましょう。
これで、Bアカウント側に新しいファイルが作成されます。
手順④ 所有者を確認する
コピー後、念のため確認します。
- BアカウントのGoogleドライブで対象ファイルを右クリック
- 「詳細」や「共有」を開く
- 所有者がBアカウントになっているか確認
所有者がBになっていれば成功です。
元のAアカウントにあるファイルは、不要なら削除しても大丈夫です。
複数のシートをまとめて移す裏ワザ
移したいファイルが大量にある場合は、「フォルダごと共有」するのが近道です。
- Aアカウントで新しいフォルダを作り、移したいファイルをすべて入れる。
- その「フォルダ」をBアカウントに共有(編集者権限)する。
- Bアカウントでフォルダを開き、中のファイルを全選択(Ctrl + A)して「コピーを作成」する。
これで、一つずつ作業する手間がグッと減りますよ!
実は最初にやってしまった方法(ダウンロードして移す)
スプレッドシートは見た目がExcelそっくりなので、
私は最初、完全に同じ感覚で考えてしまいました。
「いったんダウンロードして保存すればいいのでは?」
実際、
- 「ファイル」→「ダウンロード」→「Microsoft Excel(.xlsx)」
- 別アカウントでGoogleドライブにアップロード
この方法でもデータ自体は移せます。
ただし、いくつか注意点があります。
ダウンロード移行の注意点
ダウンロード移行は、
“データだけの移動”になる点 に注意が必要です。
- 共有設定は引き継がれない
- コメント履歴は消える
- バージョン履歴も消える
- Googleフォーム連携は切れる場合がある
- 一部の関数や書式が変わることがある(関数互換問題)
- 表示が微妙に崩れる場合がある
- スクリプト(GAS)はコピーされない場合がある
特に 業務利用・共同編集ファイルでは要注意 です。
単純な表データなら問題ありませんが、
通常はあまりおすすめできません。
まとめ
Googleスプレッドシートは、
パソコンのファイルのように「移動」するのではなく、
共有 → コピー作成
という流れで別アカウントへ移します。
最初は分かりにくいですが、
「所有者」という考え方を理解すると迷わなくなります。
同じように戸惑った方の参考になれば幸いです。






