
小学生だった頃、何気なく見ていた1話が、いま思えば特別な回だった――
それが 第145話「死の翼アルバトロス」 です。
赤ジャケットになったPART2の中で、ひときわ画面の密度や演出の細かさが異なるこの回。
のちに宮崎駿が「照樹務(てるきつとむ)」名義で関わったことでも知られています。
1話完結の枠を超えた、圧倒的な『空のスペクタクル』
この回では、ルパンたちのチームプレーに、いつも以上の緊張感と躍動感がありました。
シーンの切り替えや構図、キャラクターの動き――
細部にわたるこだわりが子ども心に強烈な印象を残します。
本編が始まって早々、私たちの心を掴むのは、ルパンたちが狭い飛行艇の中で囲む「すき焼き」のシーン。 1枚の肉をめぐって箸で火花を散らす、あの泥臭くも楽しそうなやり取りは、まさに宮崎ルパンの真骨頂です。
笑いあり、ハラハラあり、そしてちょっとした哀愁。
PART2の軽快さに加え、少し大人びた雰囲気も感じられる回です。
名前を隠して注がれた、圧倒的な『アニメーションの魔法』
「照樹務」名義での参加ですが、画面の動きや密度に彼らしいこだわりを感じることができます。
特に空の描写や飛行シーンの迫力は、他の回とは一線を画しています。
当時の夕方の再放送で見ていた私は、ただドキドキしながら画面を見ていただけでした。
でも今見ると、その細部の演出が、ルパンの世界をさらに豊かにしていたことに気づかされます。
また、この回を語る上で欠かせないのが、ヒロイン・峰不二子の破天荒な活躍です。
敵の巨大飛行艇に捕らわれながらも、下着姿(!)で機関銃をぶっ放し、自力で脱出の道を切り開く不二子の姿は、お色気担当の枠を超えた「一人の戦士」としての格好良さにあふれていました。
ルパンに守られるだけじゃない、タフで自由な彼女の魅力が、この30分に凝縮されています。
今夜、1980年の夕方のワクワクをもう一度体験しませんか?
赤ジャケットPART2は、毎回が小さな冒険の連続でした。
その中でも、この「死の翼アルバトロス」は、大人になって振り返ると、特別な回として心に残ります。
あの空の緊張感や、キャラクターの生き生きした動きを、もう一度再生ボタンで追体験してみませんか?
※「ルパン三世 PART2」は現在、動画配信サービスでも視聴可能です。
気になった方は、いまの環境でゆっくり見返してみるのもおすすめです。
「死の翼アルバトロス」はもちろん、PART2全話をイッキ見する
▶ 「ルパン三世 PART2」を見る
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