中古パソコンを探していると、
「メモリ8GBでも、足りなくなったら後から増設すればいいかな」
と思うことがあります。
私も中古PCを見比べていて、最初は「メモリは後から増やせるもの」という感覚がありました。
ところが調べてみると、ノートパソコンの中には、購入後にメモリを増設できない機種があります。
特に薄型・軽量のモバイルノートでは、メモリが本体内部の基板に直接取り付けられた「オンボード」方式も珍しくありません。
オンボードだけで増設用スロットがない機種の場合は、8GBモデルを買った後で、
「やっぱり16GBにしたい」
と思っても、後から増やすことができません。
中古PCを選ぶときは、今のメモリ容量だけでなく、あとから増設できる機種なのかも確認しておきたいところです。
この記事では、
- オンボードメモリとは何か
- メモリを増設できるか確認する方法
- 8GBと16GBをどう選ぶか
- 最初から16GBを買った方がよいケース
- 後から増設する場合に確認したいこと
を、初心者向けに整理します。
結論|メモリを増設できなくても容量が足りれば問題ない
最初に結論からいうと、
メモリを増設できないパソコンでも、購入時の容量で足りるなら問題ありません。
注意したいのは、
「今は8GBでいい。足りなくなったら後で16GBにしよう」
と考えて購入する場合です。
中古PCの中には、メモリがオンボードになっていて、購入後に交換や増設ができない機種があります。
そのため、
「メモリ8GB搭載」と書いてあるだけでは、あとから16GBにできるかどうかまでは分かりません。
購入前に、
- オンボードか
- メモリスロットがあるか
- 空きスロットがあるか
- 最大何GBまで対応しているか
まで確認しておくと安心です。
中古PCにはメモリを増設できない機種がある
デスクトップPCでは、メモリを差し替えたり追加したりできる機種が多くあります。
一方、ノートPCでは事情が少し違います。
特に薄型・軽量モデルでは、省スペース化などのために、メモリを基板へ直接取り付けたオンボードメモリが使われていることがあります。
オンボードメモリそのものは、一般的なメモリのように取り外して交換することはできません。
ただし、オンボードメモリとは別に増設用のメモリスロットを備えた機種もあります。
そのため、「オンボード」と書かれているだけで増設不可と判断せず、メモリスロットの有無もあわせて確認することが大切です。
たとえば中古PCの商品ページに、
メモリ8GB
とだけ書かれていた場合、
「8GB+空きスロットあり」
なのか、
「8GBオンボードで増設不可」
なのかは、別に確認する必要があります。
実際に増設できない中古PCもある
中古PCでよく見かける機種にも、メモリを増設できないモデルがあります。
たとえば富士通のLIFEBOOK U9310/Eは、メーカー公式仕様でメモリが「オンボード」、メモリスロットは「0(0)」となっています。構成によって容量は異なりますが、後から一般的なメモリモジュールを追加するスロットはありません。
LenovoのThinkPad X1 Carbon Gen 8も、公式仕様では8GBまたは16GBのメモリが基板に固定されており、「増設不可」「メモリスロットなし」とされています。
一方、DellのLatitude 5310は、公式仕様でSoDIMMスロットを2つ搭載し、最大32GBまで対応しています。こちらはメモリを交換・増設できるタイプです。
つまり同じような世代の中古モバイルPCでも、
| 機種 | メモリの考え方 |
|---|---|
| LIFEBOOK U9310/E | オンボード・増設用スロットなし |
| ThinkPad X1 Carbon Gen 8 | オンボード・増設不可 |
| Latitude 5310 | メモリスロットあり・増設可能 |
という違いがあります。
薄型だから必ず増設できない、厚いから増設できる、という単純な判断はできません。
購入する機種ごとに確認することが大切です。
※中古品では同じシリーズ名でも仕様が異なる場合があります。購入時は商品ページに記載された正確な型番・構成を確認してください。
購入前にオンボードか確認する方法
では、中古PCの商品ページを見ているときに、どう確認すればよいのでしょうか。
まず見るのは、商品ページに書かれている正確な型番です。
たとえば、
「LIFEBOOK」
だけではなく、
「LIFEBOOK U9310/E」
のように、できるだけ詳しい型番を確認します。
その型番でメーカー公式サイトの仕様表を探し、
「メモリ」「メモリスロット」「最大メモリ」
などの項目を確認します。
次のような表記があれば、特に注意します。
オンボード
→ メモリが基板に直接取り付けられているタイプ。
soldered
→ 「はんだ付けされた」という意味で、海外メーカーの仕様表などで使われます。
Memory Slots:No slots / 0
→ メモリを追加するスロットがありません。
反対に、
SO-DIMMスロット×2
などと書かれていれば、メモリモジュールを取り付けるスロットがあると判断できます。
ただし、スロットがあっても、すでにすべて使用されている場合があります。
たとえば、
8GB=4GB+4GB
で2スロットとも使っている場合、16GBへ増やすには、既存のメモリを外して交換する必要があります。
「スロットあり=そのまま追加できる」
とは限らない点にも注意しましょう。
「8GBを買って、あとから16GBにすればいい」とは限らない
ここが今回、いちばん注意したいところです。
中古PCを見ていると、
8GBモデルの方が安い
ことがあります。
すると、
「とりあえず8GBを買って、必要になったらメモリを増やそう」
と考えたくなります。
増設できる機種なら、この考え方もありです。
しかし、オンボードで増設できない機種では、
購入時に8GBを選んだら、そのまま8GBで使い続ける
ことになります。
あとから16GBに変更できません。
中古PCは新品と違って、同じ機種でも8GBモデルと16GBモデルが別々の商品として販売されていることがあります。
そのため、価格だけを見て8GBを選ぶ前に、
「この8GBはあとで増やせるのか?」
を確認しておきたいところです。
最初から16GBを選んだ方がよいケース
では、増設できない機種なら、必ず16GBを選ぶべきなのでしょうか。
そこまでは言い切れません。
使い方によっては8GBでも十分だからです。
ただし、次のような人は、最初から16GBを選んでおくメリットがあります。
- ブラウザのタブをたくさん開く
- WordやExcelを使いながらWebを見る
- Zoomなどを同時に使う
- 複数のアプリを同時に開くことが多い
- 数年間使い続けたい
- 購入する機種がオンボードで増設できない
特に、
増設できない機種を長く使う予定
なら、購入時の容量は慎重に選びたいところです。
メモリ容量そのものについては、こちらの記事で詳しく整理しています。
▶︎ Windowsでメモリ容量を確認する方法|8GBで足りる?16GB必要?【2026】
16GBを条件にして中古PCを探したい場合は、こちらから条件を指定して検索できます。
8GBでも十分な人はいる
一方で、
「増設できないなら16GBにしなければ」
と必要以上に考える必要もありません。
たとえば、
- Webサイトを見る
- メールを使う
- Wordで文書を作る
- Excelで簡単な表を作る
- YouTubeを見る
といった軽い使い方が中心なら、8GBでも使えるケースがあります。
重要なのは、
8GBか16GBかだけでなく、自分が何に使うのか
です。
購入時に16GBモデルとの価格差が大きく、軽い用途しか使わないのであれば、8GBモデルを選ぶ方が納得できる場合もあります。
反対に価格差が小さく、長く使う予定なら、増設不可モデルでは16GBを選んでおいた方が後悔しにくくなります。
増設できるPCなら8GBを選んで後から増やす方法もある
メモリスロットがある機種なら、
最初は8GB → 必要になったら16GB
という選び方もできます。
ただし、購入前に確認したいことがあります。
まず、
空きスロットがあるか
です。
8GBモデルでも、
「8GB×1枚」
なら空きスロットが残っていることがあります。
一方、
2スロットの機種で「4GB×2枚」なら、2つのスロットがすでに埋まっています。
さらに、
- 対応するメモリ規格
- 最大メモリ容量
- スロット数
- 現在のメモリ構成
- 自分で交換できる構造か
も確認する必要があります。
中古PCの場合、商品ページだけではここまで分からないこともあります。
不明な場合は、販売店へ、
「この商品は購入後にメモリを増設できますか?」
と確認するのが確実です。
後から増設するならメモリ代と作業の手間も考える
もうひとつ考えておきたいのが、
本当に後から増設した方が得なのか
という点です。
8GBモデルが安くても、
- 追加するメモリを購入する
- 対応する規格を調べる
- パソコンを開ける
- メモリを取り付ける
- 正しく認識したか確認する
という作業が必要になります。
自分で作業するのが不安なら、販売店や修理店などへ依頼する費用も考える必要があります。
すると、
最初から16GB搭載モデルを買った場合との価格差が意外に小さい
こともあります。
中古PCを比較するときは、
本体価格だけでなく、あとから増設する費用と手間まで含めて比べる
と分かりやすくなります。
これはOfficeなどを選ぶ場合にも少し似ています。
「必要になったら後から追加すればいい」
と思っていても、後から購入すると意外に費用がかかる場合があります。
中古PCでは、
後から変えられるものと、購入時に決めておいた方がよいもの
を分けて考えることが大切です。
中古PCでは「価格差」と「増設できるか」を一緒に比べる
たとえば、同じような中古PCで、
8GBモデル:29,800円
16GBモデル:34,800円
だったとします。
5,000円の差を見ると、
「8GBでいいかな」
と思うかもしれません。
しかし8GBモデルがオンボードで増設できず、16GBモデルならそのまま長く使えると考えると、5,000円の意味が変わってきます。
逆に、
8GBモデルに空きスロットがあり、簡単に増設できる
のであれば、安い8GBモデルを選ぶ考え方もあります。
つまり比較したいのは、
8GBか16GBか
だけではありません。
8GB・増設不可
なのか、
8GB・増設可能
なのかまで見ることがポイントです。
中古PCのおすすめスペック全体についてはこちらで整理しています。
▶︎ 中古PCのおすすめスペックは?Core i5第何世代・メモリ何GBを選ぶべきか【2026】
条件を指定して中古PCを探したい場合はこちらも使えます。
実際の候補から選びたい場合は、ランキングも参考にしてください。
▶︎ 【2026】中古PCおすすめランキング|初心者向けにWin11対応モデルを厳選
まとめ|増設できない中古PCは購入時のメモリ選びが大切
中古PCでは、
メモリ8GBと書いてあるから、あとから増やせる
とは限りません。
薄型ノートPCなどでは、メモリがオンボードになっていて、増設用スロットがない機種があります。
購入前には、
正確な型番を確認 → メーカー公式仕様を見る → オンボード・メモリスロット・最大容量を確認
という順番で調べておくと安心です。
そして増設できない機種の場合は、
「今8GBで足りるか」
だけではなく、
「この容量のまま数年間使っても大丈夫か」
まで考えて選びたいところです。
8GBモデルと16GBモデルの価格差が小さいなら、長く使う人は最初から16GBを選ぶ方が結果的に手間が少なくなる場合もあります。
反対に、軽い用途が中心なら、増設できない8GBモデルでも十分なことがあります。
大切なのは、
「後から増やせるだろう」と思い込まず、購入する前に確認すること。
中古PCは、同じように見える商品でも細かな仕様が違います。
購入後に気づくのではなく、購入前にひとつ確認しておくだけで、選びやすくなると思います。








