「プリンターは必要だけれど、使うのは年賀状や書類を印刷するときくらい」
「数か月使わないこともあるのに、高いプリンターを買う必要がある?」
そんな人は、プリンターの選び方を少し変えて考えた方がよいかもしれません。
たまにしか使わない場合、重視したいのは印刷速度や大容量インクだけではありません。
久しぶりに使ったときにちゃんと印刷できるか。
使わない間の維持に手間やインクがかからないか。
そもそも家にプリンターを置く必要があるのか。
ここまで含めて考えることが大切です。
年賀状や写真も印刷したいならインクジェットが便利です。一方、白黒文書が中心ならレーザーという選択肢もあります。
さらに、年に数回・数枚程度なら、プリンターを買わずコンビニで印刷した方が楽な場合もあります。
この記事では「低頻度ならこの機種を買えば正解」と決めつけず、自分にはプリンターが必要なのか、買うならどのタイプが合うのかを順番に考えていきます。
「たまにしか使わない」とはどのくらい?
この記事では、「年○回以下なら低頻度」といった線引きはしません。
たとえば、
- 年賀状を作る年末だけ使う
- 学校や役所へ提出する書類をときどき印刷する
- 数か月に一度コピーを取る
- 家族の写真をたまに印刷する
- 普段は使わないが、急に印刷が必要になることがある
といった使い方を想定しています。
重要なのは回数そのものより、長く使わない期間があるか、どんなものを印刷するかです。
月に数枚でも毎月使う人と、半年近く電源を入れない人では、同じ「印刷枚数が少ない人」でもプリンターとの付き合い方が変わります。
プリンターをどのくらいの頻度で使えばよいのかについては、こちらの記事でも詳しく整理しています。
▶︎ プリンターは毎日使った方がいい?使わないと調子が悪くなる理由を初心者向けに解説【2026】
たまにしか使わないプリンターで起こりやすい困りごと
久しぶりに印刷したら、かすれることがある
インクジェットプリンターでは、プリントヘッドのノズルからインクを吹き出して印刷します。
久しぶりに使ったときなどにインクが正常に出なければ、ノズルチェックやヘッドクリーニングが必要になることがあります。
キヤノンもPIXUS TS3730のサポート情報で、ノズルのつまりを解消するためにプリントヘッドのクリーニングを行う方法を案内しています。さらに、クリーニングではインクを消耗し、強力クリーニングでは通常のクリーニングより多くのインクを使うと説明しています。
参考:キヤノンFAQ
つまり、たまにしか印刷しないからといって、必ずしも「インクをほとんど使わない」とは限りません。
久しぶりの印刷でメンテナンスが必要になれば、紙に印刷する以外のところでもインクを使うことがあります。
印刷がかすれたときの詳しい対処法は、こちらの記事で紹介しています。
▶︎ プリンターがかすれる時の直し方|Windows 11で確認したい原因と対処法
大容量インクのお得さを生かせない場合もある
印刷枚数が多い人なら、大容量インクや大容量タンク方式は1枚あたりの印刷コストを考えるうえで魅力があります。
しかし、ほとんど印刷しない人の場合は、
「たくさん印刷できるか」より、「自分がそのインクを使い切るのか」
も考えておきたいところです。
低頻度ユーザーだからこそ、ランニングコストの数字だけで大容量モデルを選ばない方がよい場合があります。
必要な日に限ってメンテナンスから始まることも
普段まったく使わず、
「今日この書類を印刷したい」
という日に久しぶりに電源を入れたら、印刷がかすれている。
低頻度利用では、こんな状況も考えておく必要があります。
本体価格だけでなく、久しぶりに使ったときの扱いやすさも選択条件の一つです。
たまにしか使わない人が優先したい条件
高機能であることより、まずは次の順で考えると分かりやすくなります。
カラーや写真が必要か。
コピー・スキャンが必要か。
白黒文書だけでよいか。
家ですぐ印刷できることに価値があるか。
この4点です。
写真、年賀状、カラー資料まで1台で済ませたいならインクジェットが便利です。
白黒のPDFや書類だけを自宅で印刷したいなら、モノクロレーザーも候補になります。
コピーやスキャンすらほとんどせず、近くのコンビニへ行くことも苦にならないなら、そもそもプリンターを買わなくてもよいかもしれません。
低頻度だから安いプリンター、ではなく、「低頻度だから必要な機能だけ選ぶ」と考えるのがポイントです。
プリンター選びで確認したい条件をもう少し詳しく知りたい場合は、家庭用プリンターの選び方も参考にしてください。
▶︎ 家庭用プリンターの選び方【2026】|購入前に確認したい5つのポイント
インクジェット・レーザー・コンビニ印刷、どれがいい?
ざっくり整理すると、次のように考えられます。
| 選択肢 | 向いている使い方 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| インクジェット | カラー、写真、年賀状、コピーもしたい | ヘッドクリーニングなどのメンテナンス |
| モノクロレーザー | 白黒文書が中心 | カラー・写真には向かない。本体サイズも確認 |
| コンビニ印刷 | 印刷枚数が少なく、近くの店舗へ行ける | 店舗まで行く必要がある |
カラーや年賀状も印刷するならインクジェット
家庭用として幅広く使いやすいのは、やはりインクジェットです。
普通紙だけでなく写真やはがきにも対応し、コピー・スキャンができる複合機も多くあります。
ただし、低頻度利用では目詰まりやクリーニングのことも考えておきましょう。
白黒文書中心ならレーザーも候補
レーザープリンターは、インクジェットとは異なり電子写真方式でトナーを使って印刷します。
たとえばブラザーHL-L2460DWはモノクロレーザー方式で、無線LAN、自動両面印刷、250枚給紙に対応しています。
参考:ブラザー
インクジェットのようなインクを吐出するノズルを使わないため、「インクジェットのヘッド詰まりが気になる」という人が白黒文書用として検討する選択肢になります。
ただし、だからといって「低頻度ならレーザー一択」ではありません。
写真やカラー印刷が必要なら用途が合いませんし、インクジェット複合機より大きくなる機種もあります。
数枚ならコンビニ印刷で済ませる
家にプリンターを置けば、
本体、インクやトナー、用紙、設置場所、メンテナンス
が必要になります。
一方、コンビニ印刷なら必要なときだけ料金を払えばよく、プリンターの維持管理は不要です。
セブン‐イレブンのネットプリントではPDFや画像などを登録して店舗で出力でき、普通紙や写真、はがきにも対応しています。
参考:セブン‐イレブン ネットプリント
年に数回しか使わず、近所のコンビニで困らないなら、「プリンターを買わない」ことも立派な選択肢です。
用途別|たまにしか使わないならどう選ぶ?
年賀状・カラー・写真も印刷したい
→ シンプルなインクジェット複合機
カラー印刷が必要なら、レーザーよりインクジェットの方が家庭では選びやすくなります。
低頻度なら、大容量インクや多機能さだけで選ばず、本体の扱いやすさやインク交換方法も確認しておきたいところです。
学校や役所の書類を白黒で印刷することが多い
→ モノクロレーザーも検討
写真を印刷せず、PDFや文書が中心なら、モノクロレーザーは用途に合います。
コピー・スキャンが不要ならプリンター単機能機、必要なら複合機と分けて考えます。
コピーもたまに使いたい
→ インクジェット複合機またはモノクロレーザー複合機
「印刷より、紙の書類をコピーするために必要になる」という家庭もあります。
この場合、コンビニで毎回コピーするのが面倒かどうかも判断材料です。
本当に年に数回しか使わない
→ まずコンビニ印刷を検討
ここでは無理にプリンターを買う必要はありません。
「プリンターがないことで実際に困ったことがあるか?」
を一度考えてみると判断しやすくなります。
たまにしか使わない人向けのプリンター候補【2026】
ここではランキングではなく、用途の違う4機種を候補として紹介します。
どの機種も「低頻度ならこれが正解」というものではありません。何を印刷するか、コピーやスキャンが必要かによって候補を分けています。
色ごとにインクを交換したいなら「EPSON EW-056A」
エプソンのEW-056Aは、たまに使う家庭で検討しやすいシンプルなインクジェット複合機です。
A4カラー印刷に加え、コピー・スキャン、無線LANに対応。インクは4色独立型なので、なくなった色だけ交換できます。
参考:エプソン
ただし、エプソンもインクジェットなので、久しぶりに使ったときに印刷がかすれる場合などはヘッドクリーニングが必要になることがあります。エプソン公式でも、ヘッドクリーニングではインクを消費すると案内しています。
参考:エプソン FAQ
そのため、
「独立インクで必要な色だけ交換したい」
という人には候補になりますが、「たまにしか使わないから目詰まりの心配がない」という機種ではありません。
向いている人:
カラー、コピー、スキャンが必要で、独立インク方式を選びたい人。
カートリッジごと交換できるタイプなら「PIXUS TS3730」
キヤノンのPIXUS TS3730は、4色インクのインクジェット複合機で、A4文書の印刷に加え、コピー、スキャン、写真、はがきに対応しています。Wi-Fiにも対応しています。
参考:Canon(Japan)
低頻度利用で注目したいのは、FINEカートリッジを採用している点です。
キヤノンのTS3700シリーズのマニュアルを見ると、FINEカートリッジ自体にプリントヘッドノズルがあり、クリーニングや強力クリーニングでも改善しない場合はFINEカートリッジを交換する手順になっています。
参考:Canonマニュアル
つまり、万一ノズル側に問題が出ても、カートリッジ交換という復旧手段があるのは、たまに使う家庭では分かりやすいポイントです。
ただし、クリーニングではインクを使うので、「使わないから維持費ゼロ」というわけではありません。
向いている人:
カラー、年賀状、写真、コピーを1台で済ませたい人。
白黒文書だけなら「Brother HL-L2460DW」
カラーが不要なら、モノクロレーザーのHL-L2460DWも候補です。
無線LAN、自動両面印刷に対応し、A4モノクロは約34枚/分。給紙トレイは250枚です。
参考:ブラザー
コピーやスキャンはありません。
その分、
「白黒のPDFや書類を家で印刷できればいい」
という使い方なら、目的がはっきりしています。
低頻度という理由だけで選ぶのではなく、カラーやコピーを本当に使わない人向けと考えるとよいでしょう。
向いている人:
白黒のPDFや書類を中心に印刷し、コピー・スキャンを必要としない人。
白黒文書+コピー・スキャンなら「Brother DCP-L2660DW」
白黒文書が中心でも、コピーやスキャンを自宅で使いたいなら、モノクロレーザー複合機のDCP-L2660DWも候補です。
印刷に加え、コピー・スキャン、ADF、無線LANに対応しています。
参考:ブラザー
ただし、本体重量は約11.4kgあり、年に数枚しか印刷しない家庭では機能やサイズを持て余す可能性もあります。
参考:ブラザー 仕様・スペック
向いている人:
白黒印刷が中心で、コピー・スキャンも自宅で使いたい人。
プリンターを買わなくてもよい人
次のような人は、プリンターを購入する前に、コンビニ印刷で十分ではないか一度考えてみてもよいでしょう。
- 印刷するのは年に数回、数枚程度
- 印刷するものは主にPDFや申請書
- 自宅の近くにコンビニがある
- 写真は写真店やネットプリントでも困らない
- プリンターを置く場所を取りたくない
- インクやトナーの残量を管理したくない
- 「今すぐ家で印刷できないと困る」という場面がほとんどない
逆に、夜間や早朝にもすぐ印刷したい、子どもの学校関係などで突然必要になる、コピーを自宅で使いたい、といった事情があるなら、印刷枚数が少なくても家にプリンターを置く意味があります。
印刷枚数だけで「買う・買わない」を決めなくてよいということです。
まとめ|たまにしか使わない人ほど「買わない」から考えてみる
たまにしかプリンターを使わないなら、
高性能な機種を選ぶことより、自分に必要な機能を絞ること
が大切です。
カラーや年賀状、写真、コピーまで使いたいならインクジェット。
白黒文書だけならモノクロレーザー。
そして、年に数回だけでコンビニ印刷でも困らないなら、プリンターを買わない方法もあります。
「たまにしか使わないから、とにかく安い機種」
と決めるのではなく、
何を印刷するのか。
家ですぐ印刷できる必要があるのか。
使わない間の維持や管理をどう考えるのか。
この3つから考えてみてください。
そのうえで「やはり家に必要」と思ったら、こちらの記事で家庭用プリンターの候補を絞ってみてください。
▶︎ 家庭用プリンターおすすめ【2026】|用途別に自分に合う機種を選ぶポイント








