Excelなどの表計算ソフトを使っていると、
「右の列を見るたびに、下の横スクロールバーを動かすのが面倒」
と感じることはありませんか。
私はこれまで、マウスのホイールは上下にスクロールするものだと思っていました。
ところが調べてみると、マウスの中には横方向へスクロールできるタイプもあります。
中央のホイールを左右に傾ける「チルトホイール」や、親指側に横スクロール用のホイールを備えた製品などです。
Excelのように横に長い表を扱うときには、こうしたマウスが意外と便利そうです。
ただ、
「Excelを使うなら、横スクロール対応マウスに買い替えた方がいいの?」
という疑問も出てきます。
結論から言うと、たまに横スクロールする程度なら、今のマウスのままでも十分です。
一方で、横に長い表を頻繁に使うなら、横スクロール対応マウスは作業を少し楽にしてくれる選択肢になります。
今回は、普通のマウスで横スクロールする方法を確認したうえで、どんな横スクロール対応マウスがあるのか、どんな人なら選ぶ意味があるのかを整理します。
結論|Excelのためだけに、すぐマウスを買い替える必要はない
まず大まかに整理すると、次のように考えられます。
| Excelの使い方 | マウスの考え方 |
|---|---|
| 横スクロールはたまにしか使わない | 普通のマウスで十分 |
| 横長の表を毎日のように使う | チルトホイールが候補 |
| キーボードとマウスを併用しても苦にならない | 買い替えなくてもよい |
| 左右への移動が何度もあり面倒 | 横スクロール対応が便利 |
| Excel以外でも横長の画面をよく扱う | 対応マウスの利用価値が上がる |
ポイントは、
「Excelを使う=チルトホイールが必要」ではない
ということです。
普通のマウスでも横スクロールする方法があります。
まずは今のマウスでできる方法を試して、それでも不便なら買い替えを考えるのがよいと思います。
まずExcelは普通のマウスでも横スクロールできる
横スクロール対応マウスを買う前に、現在のマウスでできる方法を確認しておきましょう。
画面下の横スクロールバーを使う
もっとも基本的なのは、Excel画面の下にある横スクロールバーです。
バーを左右へドラッグすれば、表を横方向へ移動できます。
たまに右側の列を確認する程度なら、これでも十分です。
ただし、横に長い表で左右を何度も行き来すると、毎回画面下へマウスポインターを移動するのが面倒に感じることがあります。
Windows版ExcelではCtrl+Shift+マウスホイールでも横移動できる
Microsoftの公式サポートでは、Windows版Excelで、
Ctrl+Shiftを押しながら、マウスホイールを前後に回す
ことで左右へスクロールする方法が案内されています。
つまり、一般的な縦スクロール用ホイールしかないマウスでも、キーボードと組み合わせれば横スクロールできます。
私なら、まずはこちらを試してみます。
これで特に不便を感じなければ、横スクロールのためだけにマウスを買い替える必要はないでしょう。
一方、
「Excelを使うたびにCtrlとShiftを押すのは面倒」
と感じるなら、横スクロール対応マウスを考える意味が出てきます。
横スクロール対応マウスにはどんな種類がある?
横スクロールできるマウスといっても、すべて同じ仕組みではありません。
調べてみると、大きく分けて次のようなタイプがあります。
ホイールを左右に傾ける「チルトホイール」
一つは、中央にある通常のマウスホイールを左右に傾けるタイプです。
普通の操作では、
ホイールを前後に回す → 縦スクロール
ですが、チルトホイールでは、
ホイールを左へ傾ける → 左へスクロール
ホイールを右へ傾ける → 右へスクロール
といった操作ができます。
エレコムの「EX-G」シリーズには、ホイールを左右に傾けて横スクロールできるモデルがあります。サンワサプライにも、ExcelやWebページなど横に長い画面での利用を想定したチルトホイール搭載マウスがあります。
Windowsにも、水平スクロール対応マウスについて、ホイールを左右に傾けたときのスクロール量を設定する項目があります。ただし、この設定を利用するには、マウス自体が水平スクロールに対応している必要があります。
親指側に横スクロール用ホイールがあるタイプ
もう一つは、中央ホイールとは別に、親指側に横スクロール用のホイールを備えたタイプです。
たとえばロジクールの「MX Master 3S」には、通常のスクロールホイールとは別にサムホイールが搭載されています。
横に長いExcel表を頻繁に扱う場合には、こうした専用ホイールを使う方法もあります。
つまり、横スクロール対応マウスを探すときは、
- チルトホイール
- 水平スクロール
- 横スクロール
- サムホイール
といった記載を確認すると見つけやすくなります。
ただし、製品によっては専用ソフトのインストールが必要な場合もあります。購入前には、自分が使っているWindowsやMacに対応しているかも確認しておきましょう。
横スクロール対応マウスを探すなら
横スクロール対応マウスにも、機能や価格によっていくつか選択肢があります。
たとえば、
- 中央ホイールを左右に傾けて使いたい → チルトホイール搭載タイプ
- Excel以外の作業にも使いやすい多機能タイプが欲しい → チルトホイール+追加ボタン搭載タイプ
- 横スクロールを頻繁に使いたい → 親指側にサムホイールを備えたタイプ
といった選び方ができます。
具体的には、エレコムの「EX-G」シリーズにはチルトホイール搭載モデルがあり、サンワサプライにも横スクロール対応モデルがあります。ロジクールの「MX Master 3S」は、親指側にサムホイールを備えたタイプです。
※同じシリーズでも機能が異なる場合があるため、購入時は「チルトホイール」「横スクロール」「サムホイール」などの仕様を確認してください。
現時点で仕様を確認できる具体例なら、
エレコム EX-G PRO M-XGL50MBSKBK:チルトホイール、横スクロール、複数端末切替などを搭載
サンワサプライ MA-BBS529BK:チルトホイール搭載のBluetoothモデル。最大3台のペアリングにも対応
ロジクール MX Master 3S:通常ホイールとは別にサムホイールを搭載
横スクロール対応マウスがあると便利なのはこんな人
横スクロール対応マウスのメリットが大きいのは、Excelを開くこと自体ではなく、横方向へ移動する回数が多い人です。
横に長い表を頻繁に使う
たとえば、
| A列 | B列 | C列 | …… | P列 | Q列 | R列 |
|---|
というような横長の表を毎日使う場合です。
左側の名前を確認して、右側の数値を見て、また左へ戻る。
この操作を何度も繰り返すなら、マウスだけで左右へ動けると便利です。
Excelを長時間使う
数分だけExcelを見るのと、一日のうち何時間もExcelを操作するのでは、ちょっとした操作の手間の感じ方も変わります。
一回の横スクロールでは大きな差にならなくても、何度も繰り返すなら、操作方法を変える意味が出てきます。
キーボードへ手を移す回数を減らしたい
Ctrl+Shift+ホイールで横スクロールできても、
「そのたびにキーボードへ手を移すのが面倒」
という場合があります。
マウス操作を中心に作業している人なら、チルトホイールとの相性はよさそうです。
Excel以外でも横スクロールをよく使う
横スクロールはExcelだけのものではありません。
横方向に広い画面や対応アプリをよく使う場合は、Excelだけのために買うよりも利用場面が増えます。
ただし、横スクロールの動作はアプリやマウスの仕様によって異なる場合があります。
横スクロール対応マウスがなくても困らない人
反対に、横スクロール対応マウスを買っても、ほとんど使わない人もいると思います。
Excelを使う頻度が少ない
月に数回Excelを開く程度なら、横スクロールバーやキーボード操作でも大きな負担にはなりにくいでしょう。
表がそれほど横に長くない
画面内にほとんどの列が収まるなら、そもそも横スクロールする機会がありません。
Ctrl+Shift+ホイールで不便を感じない
今のマウスでも問題なく操作できているなら、それも一つの答えです。
便利な機能があるからといって、必ず買い替える必要はありません。
「現在どこに不便を感じているのか」
を基準に考える方が選びやすいと思います。
横スクロール対応マウスを選ぶときの確認ポイント
実際にマウスを探す場合は、チルトホイールだけを見て決めない方がよさそうです。
1.本当に横スクロールに対応しているか
商品説明で「チルトホイール」「水平スクロール」「横スクロール」「サムホイール」などの記載を確認します。
見た目は一般的なマウスとほとんど変わらなくても、ホイールを左右へ傾けられる製品と、縦スクロールだけの製品があります。
2.専用ソフトが必要か
マウスによっては、追加機能やボタン割り当てなどにメーカーの専用ソフトを使う場合があります。
その場合は、
WindowsやMacなど、自分が使うOSに対応しているか
も確認しておきたいところです。
マウス自体は使えても、専用機能の一部が使えない可能性があります。
3.有線・USBレシーバー・Bluetooth
マウスの接続方法も違います。
- 有線
- USBレシーバー
- Bluetooth
などがあります。
ノートPCでUSB端子をできるだけ空けておきたいならBluetoothが便利です。
反対に、Bluetoothの設定をせず簡単につなぎたい場合は、USBレシーバー方式が使いやすいこともあります。
このあたりは、横スクロールとは別に自分の使い方に合う接続方式を選ぶ必要があります。
4.大きさや握りやすさ
横スクロール機能が便利でも、マウス自体が手に合わなければ長時間の作業では疲れてしまいます。
特にExcelを仕事などで長く使うなら、
- マウスの大きさ
- 重さ
- 手を置いたときの形
- ホイールの位置
も確認したいところです。
条件が決まったら実際の商品を比較
横スクロール対応マウスを選ぶときは、価格だけでなく、チルトホイールやサムホイールの有無、接続方法、大きさなどを確認してみてください。
▶︎ Amazonで横スクロール対応マウスを探す
▶︎ 楽天市場で横スクロール対応マウスを探す
▶︎ Yahoo!ショッピングで横スクロール対応マウスを探す
多機能なマウスほどよいとは限らない
マウスを見ていると、
- 横スクロール
- 戻る・進むボタン
- ボタン割り当て
- 高速スクロール
- 複数端末切り替え
など、さまざまな機能を搭載した製品があります。
機能が多いほど便利そうに見えますが、使わない機能が増えても意味はありません。
Excelの横スクロールが目的なら、
「横方向の移動をどれくらい使うか」
をまず考えて、それから必要な機能を選ぶ方がよいと思います。
マウスの選び方全体については、今後別の記事でも詳しく整理する予定です。
いま使っているマウスのスクロール量が気になる場合
横スクロールではなく、
「縦方向に動きすぎる」
「1回のホイール操作でもう少し進んでほしい」
という場合は、マウスを買い替える前にWindowsの設定を確認できます。
▶︎ マウスのスクロール量は何行がおすすめ?Windowsでホイール設定を変更する方法
また、
「ホイールが反応しない」
「勝手にスクロールする」
「下に回しているのに戻る」
といった症状がある場合は、横スクロール機能を考える前に、設定や故障を切り分けておきましょう。
▶︎ マウスホイールが反応しない・勝手にスクロールする|設定か故障か見分ける方法【2026】
まとめ|横長のExcel表を頻繁に使うなら横スクロール対応マウスは候補になる
Excelで横スクロールするために、必ず専用のマウスが必要なわけではありません。
まずは、
画面下の横スクロールバー
または、
Ctrl+Shift+マウスホイール
を試してみましょう。
それで不便がなければ、今のマウスをそのまま使えます。
一方、
- 横に長い表を毎日使う
- 左右へ何度も移動する
- キーボードを併用するのが面倒
- マウスだけで作業を進めたい
という場合は、チルトホイールなど横スクロール対応マウスを選ぶ意味があります。
「機能が多いマウスを選ぶ」のではなく、
自分がよく行う操作を少し楽にしてくれるマウスを選ぶ
という考え方なら、必要のない機能にお金をかけずに済みます。








